より深く永続する人間関係を築く。 その3


深い人間関係を築くためには、まず自分と倫理観・道徳基準が近い人を特定して、その人と関係性を築く努力をする。そして、関係性を築くためには、①思いやりのある言葉を使う、②話を聴く。昨日は、ここまでご紹介しました。今日は、「関係性を築くためには」の続きです。

3 情報を共有する

お互いのことを知っていれば知っているほど、人間関係はよりうまくいくといいます。人間は本能的に、知らない部分は否定的に考えてしまうからです。ですから、積極的に情報をシェアしましょう。相手の推測に委ねる部分を、できるだけ小さくしていくのです。

4 ほめる

褒められて悪い気がする人は、いません。ただし、その褒め言葉は、心からの言葉であることが必要です。何かを得ようとする目的で褒められたら、嫌な気がしてしまいます。褒め方については、アイデアがいろいろとあります。

・「褒める点はないかな」と思って観察すれば、その人の長所が見えてくる。
・思い切って言ってみる。ただし、特に公式な場面で、相手の外見を褒めるときは慎重に・事実を伝えるだけでもよい。たとえば、「○○さんは、誰よりも早く電話に出てくれるね」「いつも机の上をきれいにしているね」など。

・事実にプラスの評価を付け加えてみる。「創業100年だそうですね。さすがに老舗の風格がありますね」。「駅に近くて、どこに出かけるにも便利でいいですね」。
・結果ではなく、努力を評価する。
・褒め言葉に感謝を加える。たとえば、「この報告書、すごくよくできているね。ありがとう」。

・あまり褒められることのない人を褒める努力をする。
・事実でないことは言わない。褒めるのは本当にそうである場合だけ。
・何かを得ようとして褒めることはしない。
・弱点も見方を変えれば、長所になる。

私の場合、褒め言葉を言うのは、最初が難しかったです。今までしたことがなかったからです。最初は照れ臭いですが、そのうち慣れました。ぜひ、やってみてくださいね。

5 共通の目標・目的を見つける
同じ目標・目的をもっている人には、引き合う点や興味を感じます。同じ目標を持っていれば、単なる知り合いが、永続する人間関係となります。

ただ、同じ目標・目的をもっているかは、すぐには分からないかもしれません。そんな場合には、自分と相手の人に共通点があるかを調べてみるのがよいかもしれません。たとえば、共通の趣味があるか、読む本の分野が似ているか、好きな食べ物、仕事への情熱、生まれた場所、好きなスポーツチームなどです。

また、同じような経験をしたことがある場合には、それがコネクターとなって、生涯の友情が始まるかもしれません。

6 自分に対して思いやりを持つ・自分に優しくする(コンパッション)
周囲への思いやりは、まず、自分に対して思いやりを持つことから始まります。自分に対する思いやりがなければ、人間関係も弱くなってしまいます。まず、次の2つの質問に答えてみてください。

①他人に対しては絶対にしないようなことを、自分に対してしていませんか。
②自分からその人に対しては絶対にしないことを、その人が自分にすることを許していませんか。いずれかの質問に対する答えが「はい」だった場合は。以下の質問にも答えてください。


①他人に対しては絶対にしないようなことを、自分に対してしていませんか。

・そのこととは何ですか。
・違う選択肢がありますか。
・どんな選択肢がありますか。
・その選択肢を選んだ場合、どんなリスクがありますか。
・その選択肢を実行してみたいですか。
・もし「したくない」なら、別の方法で、自分に対して思いやりを持つことができますか。

②自分からその人に対しては絶対にしないことを、その人が自分にすることを許していませんか。

・そのこととは何ですか。
・違う選択肢がありますか。
・どんな選択肢がありますか。
・その選択肢を選んだ場合、どんなリスクがありますか。
・その選択肢を実行してみたいですか。
・もし「したくない」なら、別の方法で、自分に対して思いやりを持つことができますか。

モラルに反することでも、ときには、少なくとも短期間は我慢しなければならないことがあります。怒りを爆発させないで、状況がよくなるまで待ちます。でも、無神経や不合理にも限度があります。やめさせるためには、何らかの行動に出なければいけません。

人間関係の種をまき、肥料を施すこと。その根底には、生きていくうえでの5つの原則があるといいます。その原則とは、「感謝」「コンパッション(思いやり)」「アクセプタンス(受容)」「意味を見出す」「許し」です。これらの原則を実行することが、人間関係の形成にも役立ちます。

しかし、努力をして人間関係を育てても、やがて雑草が生えてきます。つまり、言い争いが生じたり、腹が立ったりすることが出てきます。このとき、どのように対処したらいいでしょうか。この点は、明日に続きます。

感想
言い争いやケンカは、なるべくしない方がいいですね。明日が楽しみです(笑)。

参考:
Amit Sood, M.D. 「The Mayo Clinic Handbook for Happiness」
財団法人メンタルケア協会 「ほめる言葉」

hidenorin
翻訳者。早稲田大学商学部卒業。名城大学大学院法務研究科(法学既修者コース)2016年修了。 全国珠算教育連盟珠算検定試験1級。TOEIC940。 趣味は読書、水泳、写真撮影です。

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