より深く永続する人間関係を築く。 その2


肥料を施す(関係性を育てる)

あなたが尊敬しているか、または大好きな人。しかも、あなたにとって最善のことを望んでくれる人。その人を特定できたら、自分の生活に、その人の存在を引き寄せます。どうしたらいいでしょうか。

人間関係の基本は「思いやり」

人間関係を育てるのに最も必要なものは、あなたの思いやりです。親切にしてあげたり、5つの原則(感謝・コンパッション〔慈しみ〕・アクセプタンス〔受容〕・意味を見出す・許し)を実践すれば、思いやりを示す助けとなります。

「思いやりを実践するために、仕事に行く」。「思いやりを実践するために、家に帰る」。この2つの考え方を守れば、人生は簡単になります。

人間関係においては、3つのカギとなる考え方によって、思いやりを実践することが容易になります。どれか1つ以上を今日実践できないか。考えてみましょう。

1 その人のよいところを正確に把握する。
2 その人のよいところを気づかせてあげる。
3 その人の存在意義に気づく。

では次に、具体的にどうすればよいかを見ていきましょう。

1 思いやりのある言葉で話す(正しい・思いやりがある・必要)

言葉には命があります。行動よりも、言葉のほうが、相手をより傷つけます。何かを言う場合には、その言葉は、3つの条件を満たすものでなければいけません。①その言葉が真実に合致していて、②言葉に思いやりがあり、③それをいうことが必要な場合です。意見の対立がある場合でも、できるかぎり思いやりのある言葉を使いましょう。


①あなたに責任があると言う場合でも、これが事実だと言うのではなく、疑問の形式でいうようにします。
✖「きみは、自分のしていることが分かっていないんだ」。
○「より適切な方法があると思いますか?」。

②尊重されているという感じを持たせましょう。ただし、本当にそう思っている場合だけです。

✖「あなたのしていることは、うまくいっていない」。
○「私よりうまくやってくれている。ただ、おそらく、サポートがさらに必要だろう」。

③理解することを心がける。

✖「彼女に対して、それほど無礼なことをすべきではありませんでした」。
○「彼女があなたを怒らせるようなことをしたのですか。どうも、そんな風に見えるのだけれど」。

④「私」という言葉を使う。

✖「いつも私の好みより、ぬるくて薄いコーヒーだね」。
○「私は、熱くて濃いコーヒーが好きです」。

⑤負担だと言わずに、熱意と感謝を感じさせる言葉を使いましょう。

✖「今日は、12人のお客さんと会わなければいけない」。
○「今日は、12人のお客さんと会える」。
ちなみに、私は咳ばらいがあまり好きではありません。

✖「咳ばらいがうるさい!」
○「咳ばらいをされると、気持ちが高揚してくる」。

ちょっと、微妙ですね(笑)。

2 人の話をよく聴く

耳は2つありますが、口は1つしかありません。なので、人の話を聴く時間を、少なくとも自分が話す時間の2倍にしましょう。これが本当に難しいんですよね。でも、話を聴いてあげた方が、あなたの話す言葉より、相手をいやします。

①うなずく。笑う。相手の目を見る。

聴くことは、積極的な行為です。話している人を、あなたが積極的な関わっている姿勢を見せることで助けましょう。聴いていることを示すボディランゲージを使います。うなずいたり、笑ったり、相手の目を見て聴きます。

メールをチェックしたり、テレビやコンピュータの画面を見ながら、人の話を聴いてはいけません。話をしている相手を見て、しっかりと向き合います。

②相手が話しているときに遮らない

相手の話をさえぎりたくなっても、その衝動を抑えましょう。さえぎる理由があると思うときでもです。複雑なトピックの場合には、聴いた内容を要約しましょう。上手に要約すれば、話し手は、あなたが会話に積極的に関わってくれていると思います。また、そうした方が、話し手が言ったことを確実に理解できます。

③解決策を早急に示さない

よくある間違いは、状況を完全に理解しないままに、解決策を示すこと。これは本当に、よくやってしまいがちですよね。話している相手は、解決策を教えてほしいのではなく、ただ話を聴いてほしい。そういう場合も多いからです。

この冒してしまいがちな誤りに対して、アミット・スード博士は、素晴らしい解決策を教えてくれています。意味のある会話が始まったら、このように尋ねることも考えてみましょう。「ただ聴いてほしいですか。それとも、解決策を言ってほしいですか」。多くの人が、あなたの率直さに感謝して、どちらかを言ってくれるといいます。

④適切な質問をする

また、話を聴く際には、適切な質問をするのも効果的。適切な質問をすることで、相手のことがよりよく理解できます。だれでも理解されたいと思っています。そして、自分の話を聴いてくれていると感じる相手に対しては、その人の意見に対しても、より心を開きます。

話さなければいけないときでも、話を聴きましょう。あなたの話す言葉は、ときに贈り物となります。でも、話を聴けば、それはいつでも贈り物となるのです。

⑤まとめ

次に人と話すときには、以下のアイデアのいくつかを実践してみてください。また、自分でもアイデアを補足してください。

・うなずく。笑う。相手の目を見る。
・気をそらすものは最低限に(メール・テレビなど)。
・話を遮らない。
・相手の話した言葉をオウム返しする。
・適切な質問をする。
・解決策を早急に示さない。
・理解される前に理解する。


感想

とにかく実践ですね。実践していくうえで、後になって、ああすればよかったと思うこともあると思います。後になると、客観的に自分を見られるんですよね(笑)。でも、とりあえず精一杯やった。そのように肯定的にとらえることも大切ではないかと思います。

「ほめる」、「臨機応変に」など、関係性を築く方法は、まだまだ続きます。また明日、ご紹介します。

参考:Amit Sood, M.D. 「The Mayo Clinic Handbook for Happiness」

hidenorin
翻訳者。早稲田大学商学部卒業。名城大学大学院法務研究科(法学既修者コース)2016年修了。 全国珠算教育連盟珠算検定試験1級。TOEIC940。 趣味は読書、水泳、写真撮影です。

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