自分を知ることの大切さ-人間関係や自己実現その他の場面において


人間関係が魔法のように変わる

人間関係を魔法のようによくする方法。この本には、そんな方法が書いてあります。しかも、人生が即座に変わります。最高だと思い、読んでみました(笑)。

「何かに抵抗すると、その何かは、さらに大きくなる」。相手に嫌なところがある。しかし、相手を変えようとすると(相手を変えようと「抵抗すると」)、かえってひどくなる。変えようとしないで、そのままにしておけば、問題は解決する。こんな感じでした。

前回の「批判」「侮辱」も、批判や侮辱することで、相手を変えようと抵抗しているのかもしれませんね。

病気は自らの選択?

心臓病でなくなる人の半数は、自らの決定でそのような結果を招いているのだそうです、ガンでなくなる人の3分の2も同様。偶然や不運ではなく、自らの選択・責任だそうです。2人に1人がガンになるというけれど、自分は大丈夫。たしかに、そんな風に思ってしまいがちですよね。

どうして自分は大丈夫で、他の人はダメ?

また、こんな調査もあります。製薬会社のプロモーションや契約があっても、それによって処方は変わらない。大部分の医師が、そう答えました。しかし、他の医師もそうだろうと答えたのは、16%にすぎなかったとか。どうして自分は大丈夫だが、他の人はダメなのでしょうか。

これを手に入れれば幸せになれる・・。

研究によると、人が最も幸せだと感じる活動や仕事には、一つ共通点があるそうです。それは人と会ったり、話をしたり、他者と緊密にかかわること。

よい関係を築いたり、理想を実現したり、自分の潜在能力を十分に発揮する。これらは、いずれも永続的な幸せの源になるといいます。しかし、人は、人間関係を築くことを軽視し、仕事や蓄財を重要視します。これを手に入れれば幸せになれると思って。

しかし、外部のものを手にして得た幸せは、すぐに失われます。私たちは自分が何を必要としているかが分からず、あるものを得ると、別のものを追い求めます。

 
認知バイアス

数々の研究で、多くの場合、人の考えることは、偏向していて(バイアスがかかっていて」、正確ではないことが分かっているそうです。こうした人間の非合理性は、ときとしてそうなるというものではなく、本質的にそうなのであって、予測可能なのだそうです。人は自制心を失いやすく、他者のことをほとんど考慮せずに行動する。

 

習慣

習慣は、長期的目標ではなく、目先のごほうびをめぐって形成されるとか。そして、習慣はひとたび形成されると、意識的な思考回路をすっとばしてしまいます。そのため、習慣によって自分の行動が決定されていることに気づかなくなるそうです。

そして、習慣に基づく行動は、非合理的な場合が多い。目先の満足が原因となって形成されたものからです。人間は、進化をなし遂げる以前の過去に、大きく影響されているそうです。

習慣やバイアス(偏向)が生じるのはなぜ?

習慣やバイアスの多くは、進化の初期段階における衝動に根差しているからだそうです。つまり、食べる、身を守る、子孫を残すという衝動と関係していて、ほとんどが自己中心の目的をもつものだからだというのです。

自分が間違っていても変えない

やがて、私たちはバイアスで身動きができないようになります。数多くの証拠があってあって、自分の考えが間違っていることが明らかでも、考えを変えません。バイアスに囚われて、自分を再検証しようとしなくなるのです。このことの一部には、利己心が関係しているといいます。

人間は非合理な部分満載

上記は「The Mayo Clinic Guide to Stress-Free Living」から紹介させてもらいました。

以前にも書きましたが、私はこれを読んで、アッと思いました。人間は非合理な部分満載。だとしたら、相手と議論しても、言い争っても、所詮は無意味なことが非常に多いはずです。「仮に相手が間違っていたとしても、言い争いはできるだけ避けよう」。これを読んだので、そう思えたのです。

著者のアミット・スードは言います。「これが現実です。私たちの脳や心が完全なら、戦争や自殺、殺人、中毒その他の悲劇は、この世にないはずです。でも、原因が分かれば、問題は半分解決です」。「人間の心が不完全であること、自分本位で非合理的であることを知っておくのは、非常に大切です」。

知っておくことが力になる

自分の考えていることが、習慣やバイアスに縛られている。そう認識しておけば、人を批判したり、軽蔑したりすることに歯止めがかかります。自分は差し置いて、人の悪い部分だけを拡大して解釈しているかもしれないと分かるからです。また、相手の言うこともバイアスがかかっていると知っておけば、相手の言動に過度に感情的になることも避けられると思います。

自分の脳や心は、未来のことを計画するのが苦手で、目先の満足にとらわれやすい。しかも、自分のことを過大評価しがち。そう分かっていれば、かりに仕事や学習をサボってしまっても、自分は意志が弱いなどという自己批判をしなくても済みます。

でも、目先の満足にとらわれやすく、自分のことを過大評価しがちなのですから、意識して地道に仕事や学習に取り組まないと、後で大変なことになる。そう分かります。

マシュマロをガマンできると、年収が高くなる!?

おもしろい実験があります。4歳の子にマシュマロをあげました。15分だけ食べるのを我慢できたら、もう1個マシュマロをあげる。そう約束します。

15分我慢できた子は、13年後のSAT試験で、我慢できなかった子より高い成績を収めました。20年後の大学修了率も高く、30年後の収入には顕著な差があったそうです。

自分はヤバい存在。そう知っておけば、自制心が働きやすくなるのではないでしょうか。自制心がうまく働けば、将来の収入も期待できるかもしれません(笑)。

参考:
Amit Sood, MD, MSc 「The Mayo Clinic Guide to Stress-Free Living」


hidenorin
翻訳者。早稲田大学商学部卒業。名城大学大学院法務研究科(法学既修者コース)2016年修了。 全国珠算教育連盟珠算検定試験1級。TOEIC940。 趣味は読書、水泳、写真撮影です。

コメントを残す