幸せになることで成功に近づく


頑張らない方がいい?

ストレスや、大きな疲労を感じる。ギャラップの調査によると、アメリカ人の70%が仕事に興味がわかないと答えているそうです。でも、そうするしか仕方がない。健康や幸福を犠牲にしても、コーヒーを飲んでがんばります。

「成功するためには、幸せは後回しにしなければいけない」。多くの人が、そう思っています。でも、研究によると、この考え方は誤っているそうです。私たちが陥りやすい成功神話には、次のようなものがあるといいます。以下の6つは「神話」であって、誤解だとか。私も誤解していた項目がありました。

陥りやすい誤解①

①次から次へと目標を達成しなければいけない

より多くのことを成し遂げ、競争力を保つためには、次から次へと素早く目標を達成しなければならない。いつも次に目を向けていなければならない。

②ストレスなくして成功はできない

成功を望むなら、ストレスは避けられない。ギヤを上げなければ、生活をスピードに乗せることはできない。

③何があっても頑張り抜く

疲れていても、頑張らなければいけない。精神的なエネルギーの全てを使って、仕事に集中しなければならない。

陥りやすい誤解②

④自分のニッチに集中する

一つの知識分野にのみ集中する。自分の得意分野に絞り、その分野で専門家になる。すると、最善の問題解決方法が分かるようになる。

⑤自分の得意なことをする

才能のあることを仕事にする。一番得意なことをして、うまくできないことはしない。自分の才能と弱みを見つけるためには、自分を徹底して批判的に見なければいけない。自己批判こそが、自己改善のカキだ。

⑥自分のことのみを考え、他者のことを考えない

自分自身と自分の利益のみを考えることで、競争に勝つことができる。この弱肉強食の世界では、自分のことに集中しなければ、だれも自分のことを考えてはくれない。

自分の幸せに対してより時間を割けば、成功も手に入る。

現在は、上記の6つのような考え方が主流を占めています。でも、多くの研究結果が、これとは反対の結論を示しているそうです。こうした研究によると、自分を大切にし、幸せになることに対してより時間を割けば、思っている以上に、自分の望みも叶える(成功する)ことができるといいます。

未来や次にすべきことに意識を向けるのではなく、現在に集中する。

研究によると、絶えず未来のことを考えていると、より幸せを感じられなくなるだけでなく、生産性や集中力も低下します。また、他者とのつながりも失われます。他者とのつながり(人間関係)は、成功にとって不可欠です。

やることリストには次に何があるか。いつもそのようなことを考えるのではなく、目の前にある仕事や会話に集中しましょう。そうすれば、仕事の業績がよくなるだけでなく、より人を惹きつけ、カリスマ的になれるそうです。

いつも高アドレナリンの状態で働くのではなく、レジリエンス(精神的回復力)を育てる。

お医者さんにかかる原因の80%以上が、もとをただせばストレスに由来するそうです。でも、私たちの多くは、ストレスなしには目標をかなえられないと思って頑張ります。仕事や生活でしなければならないことは、変えられない。もしそうであれば、燃え尽きを防ぎ、困難や課題を乗り切っていくためには、神経系を鍛えて、よりレジリエントになる(精神的回復力を高める)という方法があります。

その方法の一つとして、呼吸法があります。呼吸法などを実践することで、神経系の乱れが改善し、ストレスに対してより回復性が高まるといいます。

何があっても頑張るではなく、エネルギーの管理をする。

研究によると、西洋社会では、興奮のような強い情動が評価されるそうです。なので、いつも行け行けで、高アドレナリンであることが評価されるのかもしれません。しかし、興奮やストレスは、私たちの生理機能を弱め、エネルギーも早く消費します。自分を疲弊させる心の状態から抜け出し、心を平静に保つ方法を学ぶ。そうすれば、貴重な精神的エネルギーを上手に使って、最も必要な仕事に対して向けられます。

常に集中するのではなく、ゆったりする時間をもつ。

ゆったりなんてすると、生産性が落ちるのではないかと思えます。しかし、研究によると、仕事の手を休めて意識の集中をとくことで、生産性やひらめきが増すそうです。ずっと仕事に集中するのではなく、何もしない時間、楽しいことをしたり、仕事とは関係のない好きなことをする時間をもってみましょう。そうすれば、より創造性や革新性が増し、素晴らしいアイデアが浮かんでくるかもしれません。

自分の得意なことに集中して自己批判するのではなく、得意分野から出て、自分に優しくする。

自分の得意なことだけをする。自己批判は大切だ。多くの人が、そう考えています。しかし、人間の脳には、新しいことを学ぶ能力があります。また、研究によると、自己批判をすると、何かに失敗した場合、精神的回復力が通常より低下し、失敗から学ぶことがより困難になるそうです。

そこで、自分の得意分野だけに拘り、自己批判をするのではなく、自分に対して思いやりを持ち、脳は新しいことを学ぶためにできているということを理解する。そうすれば、困難を克服し、新しいスキルを身につけ、失敗から学ぶ能力が向上するそうです。

自分のことばかり考えるのではなく、他者に対する思いやりを示す。

成功するためには、自分のことだけに集中しなければいけない。そう考える人も多いです。でも、自分だけに意識を向けるのではなく、周囲の人に思いやりを示し、同僚や上司、従業員と助け合う関係を築くようにするほうがいいそうです。

そうすることで、その人たちから自分に対して、援助や尽力が大きく帰ってきますし、それによって全員の生産性、業績、影響力が改善するそうです。

感想

幸せになるためには、成功しなければならない。幸せになるためには、お金をたくさん稼がなければならない。私は今まで、そう思ってきました。

幸福なんて言っていたら、金は稼げないのではないか。そう思っていたのですが、どうやら、この考え方には、それほどの根拠はなさそうです。

思っている以上に、いろいろなことができる可能性がある。だとしたら、興味があることは、何でもやってみればいい。もう遅いなどと思わない。

幸せになることで成功に近づく。こう考えても、直ちに誤りと断定できない。だとしたら、幸福を優先してもよい。そんなふうに思いました(笑)。

参考:Emma Seppälä. Ph.D. 「DON’T FALL FOR THESE SIX MYTHS OF SUCCESS」


hidenorin
翻訳者。早稲田大学商学部卒業。名城大学大学院法務研究科(法学既修者コース)2016年修了。 全国珠算教育連盟珠算検定試験1級。TOEIC940。 趣味は読書、水泳、写真撮影です。

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